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エンジェル美少年さんは微笑を浮かべた。


待って、これ本当に異次元。


エンジェルで召使いって聞いたからもっと人懐こそうな雰囲気で、もっと細かく言うとアニメとか漫画に出てくる少年みたいなのをイメージしてた。


それがなんていうか、この人は……。


「すごく可愛いし、綺麗な人だと思ってしまいました。ぼく、テヒョンっていいます。初めまして、Aさん」


「あ、あっ、はじめ、まして……」


「Aさんって呼んでもいいですか?ぼくのことはテヒョンって呼んでください」


「いいよ、あの、わ、私もテヒョンさんって、」


「テヒョン。テヒョンがいい。さんなんていらない」


「あ……わかった」



異世界の人みたいな、独特の雰囲気を身にまとっている彼。


優しい態度で安心させつつ、私に探りを入れているような声音と視線。


何か高度な罠を仕掛けられているような気分がしてきた。


それにエンジェルじゃなくて、ちゃんと名前あったんだ……って当たり前か。


人形だけど人間。

両者のハイブリッドみたいな存在として作られてるんだ、彼は。


「こんな綺麗な人と暮らせるなんて嬉しいなあ。おじいさんと暮らしてる時も、ぼく、おじいさんのお世話をしてたんです。それがこんなに綺麗な、大人の女性に変わったんですね。それもおじいさんの愛しいお孫さんだなんて」


テヒョンは私にゆっくりと、でも大きな歩みで近づいてくる。


足が長いことも相まって、距離はあっという間になくなる。


「おじいさんには言えないけど、ぼく、ちょっと前より嬉しいかも……」


すっと手を伸ばし、テヒョンはその手のひらを私の頬にそっと添えた。


「えっ、あの、テヒョン……?」


不安と緊張が一気に心臓を襲う。

なぜか急に体が汗をかきはじめて、指先が震えてくる。

何、緊張してんのよ私……!!


ただ近寄られて、ちょっと触られたくらいで……。


でも無理もない。だって男の人と何かした経験なんて小学生からない。


「ねぇ、何したい?どういうことが好き?」


「なにっ、いきなり……?」


「いいことしようよ、いっしょに」


「いいことって何、っていうか、手、離してもっ、いいんじゃない?」


「あ、こういうのはいや?じゃあこれは…?女の人が好きなこと、何となくだけど知ってるんだ、ぼく」


そう言って、テヒョンは私に顔を近づけた。

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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます!続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです! それでは、続編今から行ってまいります! (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます!これからもはっちゃけて更新頑張ります! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!、この後の展開がとても楽しみです!頑張って下さーい! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます!ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります! (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミョンファ | 作成日時:2016年12月7日 17時

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