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「そりゃ、どうも……しかし!下見に女性を連れてくるなんて失礼が過ぎますよ!その気もない女性には、こういうことはしないでください!」
「その気って?」
「えっ……?」
「悪い、怒らせたなら謝る。お前の言う『気』がなんなのか分からねえけど、でも俺は、お前と友達になりたいって気はちゃんとある。俺なりに……失礼のないように考えたけど、足りなかった。ごめん」
ユンギさんは決して面白おかしく言っているんじゃない。[マジ]で言ってる。
とすると……。ユンギさん、あなた小学生の男の子ですか……。涙
小学生の男の子にしても、相当な引っ込み思案じゃなきゃ、わざわざ友だちになりたいって言うためにこんな場所は選ばないよ。
なんとかアプローチしたいけど、やり方なんて何にも分からない。
だからどうにかしようと思ってネットで検索して出た答えをそのまま引用して実行したんだね。
でも多分それって、恋人にしたい人に適応するやり方だったよね。泣
友だちじゃないよユンギさん……っ!
でもなんか……目の前のヒマラヤ岩塩が、突然いちごパウダーに見えてきた。
どうしよう、この健気な生き物……///
あれ……私、塩と砂糖入れ間違えたかな……?
「ユンギさん、私の言ったその気っていうのは、私を恋人にしたい気のことです」
「えっ、いや、そんなつもりは……」
「分かってますよ。でも友達になりたいんだったら、もっとフランクに、軽いノリでいいじゃないですか?それこそ連絡でも取り合ったりとか」
「そうか……」
「はい……」
・・・。
やばいやばいやばい、会話無くなった。
メンタルも亡くなりそうだけど、そうだ、こういう時は上手いもんを飲むに限る!
ズーズッズズズズ。
ちょっとばかり冷めたカフェオレをすすりながら、ユンギさんの様子をうがかう。
もしかして、先輩の面目丸つぶしちゃったかな……?
恥かかされたとか思ってないかな……?
私、つい、これは教えてあげなきゃ!とか余計な正義感にかられて、それは恋人にしたいサインだよ!とか言っちゃった。
ユンギさんは帽子も取らず、手はお膝で、華奢な肩を最低にまで落としている。
違う、恥かかされたって怒ってるんじゃないんだ、これは。
すんごい、しょんぼりしてる……!
「……悪い」
「ユンギさん……」
そんなしょんぼりさせるつもりは……。
「連絡先交換しましょうよ!んで友達になりましょーーっ!」
早くがっかりメーターを上げねば!
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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます!続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです! それでは、続編今から行ってまいります! (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます!これからもはっちゃけて更新頑張ります! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!、この後の展開がとても楽しみです!頑張って下さーい! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます!ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります! (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミョンファ | 作成日時:2016年12月7日 17時