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一緒に寝るって、それ完全アウトでしょ。。。
「大丈夫♪何もしないから。ぜったい」
とか口先で言ってるけど、テヒョンは今、私の手を引きながらお祖父さんの部屋のベッドにインしようとしている。
「一緒に眠ってさ、今日から少しずつ仲良くなっていかない?家族みたいに」
「家族みたいに……」
ふかふかでいい匂いの枕に頭をあずけると、目の前にはテヒョンの綺麗な顔が私の虹彩すべてに広がった。
なんか、同じく現世にいると思えないこの端麗さ……。
と言っても部屋は暗くて、窓から漏れてくる街灯の明かりでぼんやり照らされてるだけだけど。
それでもわかる綺麗さだって。恐ろしい……。
テヒョンは布団に入った今も私の手を離していない。
「こうやってるとさ、すごくあったかくて、いい気持ちになってこない?」
「テヒョン、それアダルトビデオのセリフとしか思えないよ」
「だって本当のことなんだもん」
最初に、ハグされた時は頭がいっぱいいっぱいになって、メーターが振り切れたみたいにキャパオーバーで涙まで出てきたけど。
今は手を繋がれても慌ててない。それにどこか心地よさを感じてる。
彼は私じゃない不特定多数、しかも二度と会わないかもしれない女性と触れ合って、そういう行為もしてきた。
でもそれを知って何だか私も楽になったかもしれない。
すでに、今日会ったばかりなのにテヒョンが見知らぬ召使いの人じゃなくて、知ってるエンジェルの子みたいに、
肩書だけだとしても変わってるみたいに感じる。
瞼が重い。
目を閉じていないと、起きていられないくらいに。
ああ、どうしよう。
テヒョンに寝顔見られるの恥ずかしいな。
でも起きていられない。
テヒョンお願い、私より先に眠って……。
突然、意識が浮上した。
ああ、やっぱり私ちょっと寝ちゃった……。
目の前のテヒョンも寝てる。寝顔がはっきり見える。
肌きれー、ってか横顔も綺麗、何でこんなに綺麗なんだろ。
ってか寝顔こんななんだ、初めて見た。
ん?さっき寝顔よく見えなかったのに。
いや、暗かったからだ、だから見えなかった。
え、待て待て、明るい?
「っ?!?!!」
今、朝じゃん!!!
壁に貼り付く時計を確認、現在9時半。
あと30分でバイトじゃねええかあああああ!!
ってか服のまま寝ちゃってたから着替えは必要ない。
そして隣で寝るテヒョン、なぜか上半身ハダカ☆
なんでだよ!!!
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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます!続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです! それでは、続編今から行ってまいります! (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます!これからもはっちゃけて更新頑張ります! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!、この後の展開がとても楽しみです!頑張って下さーい! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます!ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります! (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミョンファ | 作成日時:2016年12月7日 17時