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私はそういう、男の人と抱き合った体験なんてしたことないから、テヒョンがどういう風に、そういうことしてたとか想像もできない。
でもさ、そりゃあキスとかハグとか、それ以上のことだって、慣れるよね。
テヒョンの過去には、私が共感する余地さえなかったとはっきりわかった。
なにこれ、私なにを言えばいいんだろう。
全然わからない。
「でもなんか、こういうこと続けていくのは嫌だなって思うようになっちゃって……でもぼくはエンジェルだから普通のとこで働けないから、一人暮らしなんて無理だししたことないし。
そしたらね、ある日お祖父さんがぼくを指名してくれたの!なんか運命だと思っちゃった!」
「え、えちょ、ちょっと待って、テヒョンとお祖父さんがセッ……ゴホン、一緒に寝たの……?」
え、なにこれ急展開かよっ!?
やっぱお祖父さんもド変態だったんじゃ……、「寝てないよ〜!男同士だよ?」
「あっ、安心した……」
「Aってホント面白いね!寝れるわけないじゃん♪」
「サーセン」
よかった、とりあえずド変態じゃなくて。
「お祖父さんはお客さんとして来たけど、別にサービスが目的じゃなかったんだ。そういうお客さんって珍しいから最初はびっくりした。お祖父さんは来た時、ぼくに相談があるって言ってきた。
なあにって聞いたら、自分の家で働かないかって。ぼく嬉しくて、どんなことやるかも聞かずにやりたいって言ったよ!それでここに来たんだ。Aにも会えたし、よかった」
テヒョンは頬杖をつきながらこっちを見て、にこっと笑って、あろうことか私の手に自分の手を重ねてきた。
自然にやってるだけで、決して作為的じゃないんだろうけど、こういうこと、たくさんの知らない女の人にもやってたのかな、なんて。
って、こんなこと、私が考えても意味ないことだけどね!
今はもうそういう仕事してないわけだし、エンジェルって、人より性病とか病気にも強くて生殖能力もないから安全だからというか、平気だし!って平気って何が平気なのって言われたら答えられないけど、とにかく……。
とにかく、今の私たちにはもう、何も関係ないから、そういうこと……。
「A?」
「ッえ、なに?」
「また何か考えてた?」
「あ、ちょっとだけ」
「こっち見て」
「へっ…」
「Aに感謝してる。ぼくが来られたのは君のおかげだから」
目が合わさる。
なんてきれいなんだろう。
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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます!続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです! それでは、続編今から行ってまいります! (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます!これからもはっちゃけて更新頑張ります! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!、この後の展開がとても楽しみです!頑張って下さーい! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます!ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります! (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミョンファ | 作成日時:2016年12月7日 17時