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「Aってヘンなとこで怒る人ー！ぼくこんな女の子見たことない！」
「ど、どんな女の子だって、怒るとこは人それぞれなの！」
「Aみたいな人に会うの、初めてだな。おもしろい」
「ぶっ、別に面白くなんかないし！ホンキで怒ってるし」
「良い意味で言ったの。こんな人初めてって」
また屈託のない、でもちょっとおちゃめな色合いの笑み。
こんな顔できるんだ、やっぱり。
「これからも、一緒にいていい？Aと」
「もちろんいいけど……それも、私が怖いから言ってる？私絶対、叩いたりなんかっ、」
テヒョンには、お飾りみたいな愛想を振られたくない。
私自身、そういう人はどっちかって言うと敬遠するし、本音で当たられたほうが楽だから。
「ちーがーう！Aなんてちっとも怖くないよ、むしろ甘すぎてさらっと奪っちゃうかもよ？ぼくが」
「なっ、何を奪うのよ！」
「奪うじゃない。食べるの間違いかなぁ？」
「そんな簡単に食べられてたまるもんか！あいにく私、超熟成高級食材なんだからね！」
「美味しそ〜！いっそう食べた〜い♡」
アハハと声をあげるテヒョン。
私も案の定、食べたぁい♡とか言われて顔が全部灰になる5秒前だったけど、なんとか平常心を保つ。
「その主人以外ぼくのことをそういう風に、乱暴にする人はいなかったから、本当に大丈夫だからね？Aのこと信じてるから」
「う、うん！ぜひ任せて信じなさい！」
「ふふっ、やっぱ面白い」
またくすくすと笑っているテヒョンを見ていたら、ある疑問が浮かんだ。
正直言えば、ずっと気になっていはいたんだけど、でも詮索は良くないよなぁとか思って聞けない。
テヒョンの過去。
テヒョンの過去の話は、怖いもの見たさという感覚で、ちょっと気になっていた。
私の過去なんて、何の変哲もない平々凡々を極めたような酸いも甘いも無いような話だから、つまらないこと了承して、どうぞ聞いてくださいって言えるけど…。
テヒョンの話の中に登場した、その暴力的な変態主人(すまない)と、その主人以外の人たち。
私以外にも仕えてた人がいたんだ。って私のお祖父さんもその一人だけど。
しかしナムジュンさんも、お祖父さんがどういう経緯でテヒョンと暮らすことになったのかの説明はなかった。
「なんで黙ってるの？」
「あっ、いや」
「なんか隠してるんだ」
テヒョンは私の頬を人差し指でぷにぷにとつつきながら、また唇を尖らせた。
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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます！続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (
レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです！ それでは、続編今から行ってまいります！ (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます！これからもはっちゃけて更新頑張ります！ (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！、この後の展開がとても楽しみです！頑張って下さーい！ (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます！ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります！ (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミョンファ | 作成日時：2016年12月7日 17時
