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テヒョンは大丈夫の意味を履き違えてる。
私は確信した。
でも彼の態度を見る限り、テヒョンは履き違えてることさえ気づいていないんだろうけど。
教えなきゃ。それは違うよって。
「テヒョナ、それは違うよ、大丈夫って、そういう時に使う言葉じゃない」
「え……？」
テヒョンはきょとんとした顔をまた私に見せた。
きょとんとしてる場合じゃないんだってば。
初めて会ったそばから、すぐに近づいてキスをしようとしたり、自らお仕置きを懇願したり、可愛いとか綺麗だとか頻繁に口にする。
その意味が理由が分かった。
自分の感情なんて関係ない、ほぼ無感情にそれらをするのは、ただの自衛手段に過ぎなかったんだ。
機嫌を損ねないための防衛策。
「私、何があっても、テヒョンに手を上げたりしないから！蹴ったり引っ掻いたりもしない。大丈夫じゃない時はそう言って。我慢なんてしなくていい。しないって、私と約束して」
「どうして？ぼくの隣にAがいる時点で、AはAがやりたいようにしていいんだよ？ぼくのことどうにでもできる権利があるんだから、そんな約束しなくていいんだよ？」
「なんでっ…そんなこと言うの？」
「ぼくはエンジェルだから。あなただけの存在だからだよ」
テヒョンに悪気はない。
こんなにも屈託のない笑顔で言えちゃうんだから。
そうなれるまでに、そう教え込まれたんだ。
だからムカつく。
一体誰なのよ、そんな適当なこと教えたのは。
頭のなかで何かがブチッと切れる音がした。
「現実世界には、っそんな存在はいないの！そんなもんがいたら世界崩壊するでしょ！そんなのがいていいのは二次元だけ！わかった？！」
「あ……うん」
「意に沿わなくて当たり前！あなただけの存在であっていいのはあなた自身だけ！他人がそうなることは天地一切合切ありえないんだから」
「うん。わかった」
「わかったならよし！一体誰なのよ、そんなDV野郎みたいな考え方押し付けたのは……」
あぁもう、さっき食べたピザ吐き戻したいくらいムカついちゃった。
超超美味しいピザだったのに。
腹が立ってまたお腹が減った。
もう一回食べる！！
ピザに手を伸ばしかけた時、テヒョンがクスクス笑っているのに気づいた。
「っ、可愛い」
「かっ……」
また自衛発動かと思いきや、テヒョンは今までみた笑顔の中で一番おちゃめな顔をしていた。
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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます！続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (
レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです！ それでは、続編今から行ってまいります！ (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます！これからもはっちゃけて更新頑張ります！ (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！、この後の展開がとても楽しみです！頑張って下さーい！ (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます！ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります！ (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミョンファ | 作成日時：2016年12月7日 17時
