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ピザは無事に届いたけど、玄関でそれを受け取って、しかもお金も払ったのはテヒョンだった。

何でかと言うと、テヒョンがその役を買って出たからなんだけど…。

「ぼくの目が届くところにAがまだいるのに、他に触られるなんてありえないもの」

「おっ、おう……」


ちなみに上のおっ、おう……は誇張表現じゃないです、マジで言いました。

今がどうでも元下層女子、色気ある返事なんてできない(泣

とっさのセリフすぎて頭の処理解析が間に合わなかった結果だよ。もちろんさ。


『他に触られるなんてありえないもの』

これを言った時のテヒョンの目つき、もとい眼差しが異界の何かを思わせる何かを孕んでいた。

私の目から鱗が剥がされそうになったうえに、テヒョンは男なんだけどメデューサさながらに私の体は硬直した。


あくまでただのイメージ。心臓は動いてたし、皮膚呼吸も多分ばっちり……。


どこからか財布を取り出してすたこらさっさと行ってしまったテヒョンの背中を見つめていたら、いつの間にか石になった現象は治った。


今思い返しても『他』の破壊力は群を抜いた。

他の人でもなく他の男でもなく、他、ほかほっかほか。


犬さえありえませんよね、はい、熟知しております。ガクブル


「見て〜?美味しそう♡食べよ?」


「アッ、ウン、食べようか」


ちなみにピザを食べているのはリビングの、ちょっと長めなダイニングテーブル。


ヨーロッパ風味漂うキッチンの内装にテーブルで、料理なんて作れないのにわくわくする。

掃除は行き届いていて、どこもピカピカだった。


そんな長めのテーブルに腰掛けて、なぜか二人並んでピザを食べる。


向かいに座ればいいのにと言ったけど、テヒョンは近くがいいからって隣に座った。

今になって気づいたけど、向かいに座られてじっと食べてるとこなんて見られたら、恥ずかしくてピザ生地を喉に詰まらせることは必須。

これでよかったと確信した。


部屋には重たそうな感じのカーテンがかかっていて、照明は炎色で暖かみのある影を全体に落としている。

テーブルにつく前に、テヒョンが部屋の壁際に備え付けてある機材を操作して、気の利いた調子のジャズがかかっている。

これはお祖父さんの趣味だったのか、テヒョンの趣味なのかわからないけど、まるでレストランにいるみたい。


「楽しいなぁ。Aってやっぱ可愛い」


「むせるからやめてよ」


「ホントだもん。ぼくが見た中で一番可愛い女の子」

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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます!続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです! それでは、続編今から行ってまいります! (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます!これからもはっちゃけて更新頑張ります! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!、この後の展開がとても楽しみです!頑張って下さーい! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます!ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります! (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミョンファ | 作成日時:2016年12月7日 17時

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