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「お祖父様の遺産はざっと、130億ウォン(13億円)ほどになります」


「えっ?!」


私はすっとんきょうな声をあげてしまった。


だって、まさかたいして知りもしない親戚の、お祖父さんがそんな資産を残しているなんて予想できない。


金持ちだっていうことは何となく知ってたけど、そこまでの資産家だったなんて。


お祖父さんが死んだのは1週間前。


とりあえず親戚だってことで葬式には出たけど、それっきりだと思ってた。


お祖父さんの弁護士に声をかけられる前は。


「でもしかし、どうしてお祖父さんは私なんかを遺産相続人に?」


「私はただの弁護士ですので、お祖父様の真意についてはわかりかねますが……生前、A様のことを大変かわいがっておいででしたよ」


「でも私、小さい頃に会ったきりで、再会したのはお葬式の時ですよ?そんな人間に遺産を譲るなんて……あぁ、それに、ゲスな遺産争奪に巻き込まれても嫌だし……」


「それについてはご心配はいりません。遺産は平等に分配したとご遺族の方全員に説明はしてありますので」


「平等に分配?」


「はい。A様を除いて、ご遺族の方には10億ウォンずつ資産が分配されています。そしてご遺族の方にはA様も同様の額が配られたと説明をいたしました」


目の前にいる弁護士、キム・ナムジュン氏は上品にソーサーとカップを両手でもって茶をすすった。


若手のうえにやり手弁護士と名高い人らしいけど、なんか胡散臭いんだよなぁ、この人(すまん)。


「それがお祖父様の遺言でしたからね。ちゃんとA様が遺産問題に巻き込まれないようご配慮なさったのですね」


「はぁ……そりゃありがたいですけど……まぁ」


なんかスッキリしない。だっていきなりだよ?


いきなりこんな巨額の遺産もといカネを手にして、ご遺言ですから☆、とか言われても困る。


私はしがないただの大学生だ。

クソクソクソ平凡な女だし、そのうえ彼氏もおらず安アパートに住んでるのに家賃もギリ、バイトしながら、単位落としかけて、その上就職先も見つからず、弟優秀過ぎて親に比較されたりしてる。


つまり、下層女子(涙)。


『そんな私が今日からオクマン長者!!◇◇◇』


なんだよ、それ。。。


てかありえんだろっ!!


「ちなみに、今日からここ、お祖父様の屋敷にお住いになることも可能ですよ」


「エっ?!マジすか?!」


「この屋敷もA様のものですので」ニコ


めっちゃありがとうお祖父さん!

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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます!続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです! それでは、続編今から行ってまいります! (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます!これからもはっちゃけて更新頑張ります! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!、この後の展開がとても楽しみです!頑張って下さーい! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます!ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります! (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミョンファ | 作成日時:2016年12月7日 17時

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