Princess 3

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もし。




もし、勝ったら聞こうと思っていた




"わたしのこと、どう思ってますか"って。





でもこう言う時に勝てないってことは、やっぱり聞くなってことだよね…。









臣「Aちゃん？」






「勝ったら、アイス一生分お願いしようかなーって」






臣「一生分ってどんな量だよ！笑」






「あ、アイス」






臣「ん？



……って、そうじゃん！こんなんやってるうちに溶けちゃうよ！帰ろっか笑」









「…っ、！」






臣くんはわたしの方へ来て、わたしの手を握った








少し歩いても離されない手に戸惑っていると









臣「これ…勝ったから、」








臣くんは振り向かないままそう言いって




繋がれた手を挙げた






"これ"って…手繋いでること、だよ…ね。







ドキドキして、身体が熱い。








わたしは温かい手を握り返すと







また、ギュッと握り返してくれる









いつもの帰り道、ゆっくり歩いた









アイスが溶けてしまうのに。






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