Princess 2

55 直人side ページ7

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今日は久しぶりにAとの約束



いつも誘うのは俺なのに


Aの方から誘ってくるなんて、珍しい。




仕事が少し長引いたせいで



待ち合わせから少し遅れてBARに着いた









直「おまたせ〜」





「おそいよー直人くーん」





直「ごめんごめん！


…っていうか、もーこんな飲んで…。
どした？なんかあった？」





「なんも、ないけど」






そう言いながらも、俺が隣に座ると



俺の肩に頭を乗せて身を委ねてくる





俺の手を取ると、それを自分の頭の上に乗せて。



頭をポンポンとしてやると



満足そうな顔をする






Aは昔からこうだ



普段はツンツンしてるけど、本当は甘えん坊で。






直「…A？大丈夫？」





「…うん」






直「………そっか。


なんかあるなら言ってよ？俺ができることならなんでもするから」








「直人くんはさーどうしてそんなに優しいの？」






直「どうしてって、こういう人間だから？笑」





「直人くんの彼女になれる人はいーよなあ。


どうして最近は彼女作らないのー？」





直「……他に優先したいものが、あるからかなー」






「えー。なーに？」





直「……仕事とか、さ。本当色々だよ。



…ま、そんなんはいいから。今日はもう飲も！」

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