Princess 2

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それからしばらくは、偶然隣に座った隆二さんと話したりしていた






隆「そういえば臣、見ないね？どこ行ったんだろ」




「まだお店ついてないんですかね、」




二次会の会場まではそれぞれ歩いたりわタクシー乗ったり。


だからみんな来るタイミングが全然違くて。





…でもたしかにそれにしても少し遅いかも。






「ちょっと、外見てきます」




隆「え、寒いから！俺が行くよ！」




「ちょっと外の空気吸いたいので、ついでです笑」




なんとか隆二さんを押し切って店の外に出た





.







妙に澄んでいる空を見上げると





「あ、雪…」




ゆっくりと落ちてくる雪





そして顔を下げたとき、反対側の道路に一瞬見えた臣くんの姿





「臣くん！」




名前を呼んでも車の音にかき消されて届かない




そのまま車の流れたが止まるのを待って


また名前を呼ぼうとしたときに、気づく





「おみく！…ん、」






臣くんの目の前には下を向く……透子さん。


泣いてる…？






どうしていいかわからなくなってその場に立っていると




グイッ



後ろから腕を引かれて、走り出す





岩「ちょっと来て！」





「え、ちょっと剛典くん？！」






剛典くんと手を繋ぐのは今日2回目




さっきと違うのは、強い力で…痛いくらいだったけど、でも。





…でも、今はそんなことは気にならなかった







全部流れに身を任せたい気分だから。









わたしは何も考えるひまもなくなるくらい、夢中で走った






.



Princess3に続く

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