Princess 2

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「あ。」





臣「何、してんの？」





そのまま扉から出てきた臣くんと目が合う






隆「ち、ちがうちがうちがう！」





臣「なんだよちがうって。…ていうか、離れろよ、まず。」




隆二さんの手を掴んで私たちを離す





隆「臣が、突然開けるから！ドアがAちゃんにぶつかって、こう…」




臣「まじ？！ごめんAちゃん」




「わたしは、全然大丈夫ですけど…」




隆「俺はそれを受け止めたからね！むしろ感謝してほしい！」




臣「Aちゃん痛いとかない？」




「ないですよ！」




隆「俺は無視かい………」







そのあと、トイレを済ませて隆二さんにお礼を言って
席に戻ろうとすると



壁側にいた臣くんと目があって



手を動かしながら何か口パクで…






『こ・っ・ち・お・い・で・！』




こっちおいで…？




わたしも口パクで返すと、臣くんがうんうんと頷いたので


臣くんのいる壁際の席に行った









臣「トイレ出たあと隆二になんかされなかった？」





「されないですよ、お礼言ったら笑ってました。笑」





臣「ふーん」






「…ていうか、なんかありました？隣の席座っちゃいましたけど、ここ誰か…」






臣「いーから。…先からちょっと飲まされすぎだし、ここにいて。


それに、」






「それに…？」







臣「あんまベタベタ触られてんなよ、隆二とかにも」







横を向いてそう言った臣くんの頬が少し赤いのは




臣くんも飲みすぎたからなのかはわからない






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