Princess

17 臣side ページ16

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岩「臣さーん」





臣「あ、岩ちゃん、おはよ。」





岩「最近元気ないっすねー？

透子さんとうまくいってないんですか？」





臣「あー。別れた」





岩「え、なんで？！長かったですよね？」





臣「うん、3年とか。

なんでかは…俺もよくわかんね、」





岩「わかんねってー。俺これからどんな顔して会えば…」





臣「別に普通でいいよ。なんなら俺も普通に話してるし」






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…そう、俺には彼女がいた





俺らのヘアメイクを担当してる透子は



俺より2つ年上で、綺麗で大人っぽくて。





透子と付き合ってるのは自慢だったし、


別れる理由もなかったから3年続いたけど







ここ最近は前より連絡取ることなくなって。




会いたいとか思わない俺も、どうかと思うけど…









…それに、この間。




Aちゃんに彼女はいるか、聞かれて



咄嗟についた嘘







それが、答えみたいな気がして。









その日の夜に電話をかけて






"別れよう“と俺が告げると







透子は"わかった"と言うだけだった









別れてから仕事で顔を合わせることは何度かあったけど




今まで通り普通に話せた





他の人よりちょっと親しいひと、くらいの感覚で。








付き合ってたこと自体がなかったみたいに感じるほど





透子に対しての気持ちは無くなっていた






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