Princess

15 臣side ページ14

次会ったら、連絡先交換してくれるって話。



てっきりまた、断られるのかと思ったのに





「ああ！

もちろん、覚えてますよ。」





と言って今回はあっさり、連絡先を差し出してくれた







臣「え、いいの？」






「どうして？いらないんだったら、いいですけど…」






臣「いる。いるけど、本当に教えてくれるって、思ってなかったから」





「教える気なかったらあんなこと、言わないですよ。


…臣くんとはまた絶対どこかで、会えるような気がしてたから」






臣「…なんかそれ、わかる。



Aちゃんには初めて会うのに、そんな感じしなかったから」







「ふふっ笑

なんか…おかしいですね、わたしたち」







臣「ほんと、変な感じ笑」








.






目の前で微笑む彼女に会うのはまだ2回目で




知らないことの方が多いはずなのに…。





ずっと前から知ってた、みたいに




落ち着いて、素の自分で居られた









この頃から俺は






彼女のことをもっと知りたい









そしてもっと、近づきたいと







思うようになっていた









.

16→←14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す