嘘つきと素直とわたし (ページ10)

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足音がわたしのデスクの前で止まって

香るスパイシー

臣「お疲れ。」

「お疲れ様です。」

臣「なんでこっち見てくれないの？」

「残業が残っていて忙しいので」

すると顔が近づいてきて耳元で

臣「嫉妬した？」

と囁いた

「してませんけど」

臣「そ？膨れてるけど、ここ」

ほっぺを掴まれる

そんな登坂さんを少し睨む

臣「ははっ、

あーあ。そんな残業して、もしかして俺のこと考えて集中出来なかったとか？」

「そんなんじゃありませんから、気が散るので早く帰ってください

あの可愛い子、待たせてるんなら早く行ったらどーですか？」

臣「あーあれね。それよりもっと可愛い子見つけたから断った」

「そうですか。それならそちらの方と楽しんでください」

臣「うん、だから早く残業終わらせてね？」

「はい？」

臣「はーやーく」

「いい加減からかうのはやめてください」

臣「いーからいーから」

わたしは聞き流して残業していたけど

登坂さんはわたしが残業終わるまで

本当に待っていた