嘘つきと素直とわたし (ページ41)

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40 登坂side ページ41

次の日の彼女は焦っていた

なんか勘違いして俺に抱かれたって思ってるみたいだったけど、

本当のことはあえて言わなかった

…それで俺のこと考えてほしかったから。

.

「あ、登坂さぁん～」

受付の可愛い子

多分俺に好意を持ってる…と思う

「近くにすごく素敵なお店あるんですよ？飲みにいきましょうよ」

臣「あーそうなんだ、でも俺じゃなくても」

「登坂さんがいいんです。今日これから、だめですか？」

ふと目をやると、Aがこっちを見てて

目が合うとすぐにそらされた

臣「あー、ちょっと大事な用事あるから、ごめん」

そうしてAの方に言ったけど目を合わせてくれない

嫉妬したか聞くと少しムキになってて

ちょっとでも妬いてくれたと思うと嬉しくて

残業する彼女に邪魔しない程度に
ちょっかいをかけて待った

.

帰り家まで送って行くと少し驚いた顔をしたA

……そっか、Aは俺とそういう関係になったと思ってるんだった

「…あ、の」

臣「なに？」

「や、なんでもないです。ありがとうございます、お疲れ様でした」

臣「ん、おつかれ。

あ、待って」

何か言いたげな顔をした彼女を

もう少し俺のことで頭いっぱいにしたくて、

呼び止めてキスをした