嘘つきと素直とわたし (ページ15)

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臣「A、この資料広報部に持っていって」

「あっはい」

自分で持っていけばいいのに。

ちょっとムッとしながら広報部に向かう

そういえば広報部なんて行くの初めてだ

エレベーターに乗ってひとつ下の階は下がる

「失礼しまーす」

見たことない人ばっかりでちょっと緊張

「登坂さんに資料渡されて届けに来ました」

「すみません、今担当の岩田さん不在で、、

すぐに戻って来ると思いますので、こちらで少しお待ちください！」

可愛らしい子がわたしに説明して

ソファーで待つことに

5分くらいすると後ろから声が聞こえた

岩「お待たせしてすみません！担当の岩田です」

振り返るとそこには美青年がひとり

登坂さんとはまたちがう雰囲気で

これまたモテそうな、、

「あ、いえいえ。こちらです」

資料を渡すときに目があって

なんとなく目を逸らさないでいると

岩「…いやぁ、きれいっすね。」

「え？」

岩「あの！俺岩田剛典って言います！」

「あっ、はい。

わたしは佐藤Aです」

「岩田さぁんー、ちょっといいですか？」

さっきの可愛い女の子が遠くから岩田さんを呼んだ

岩「あー、行かなきゃ。

Aさん！覚えました！今度飯行きましょう！

資料はしっかり受け取りました！じゃあまた！」

「あっ」

なにも言えずにいなくなってしまった

その後ろ姿を見て

笑顔が素敵な人だったな

そんなことを考えていた