story of love ３

百聞は一見に如かず ２ ページ47

side.橙
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橙「神ちゃんの作る料理はホンマに美味いんですよー！…ほんで、お腹いっぱいになったら流星と一緒に寝るっていう……」






よく俺の話を聞いてくれるスタッフさんにひたすら惚気る。








橙「望は唯一俺に甘えてきてくれる可愛ええ奴で、しげにはよく仕事の相談とか乗ってもらってますね」









…喋り出したら止まらへん。





これ、俺の悪い癖って自分でも分かってるんよ。







やけど、分かってても止められへん！






それがあの4人の魅力やねん。








最近は舞台の稽古疲れで、家に帰っても中々4人とイチャイチャ出来ひんから4人の話題を出すだけで、ちょぴっとだけやけど心が満たされていく。









あー早よ会いたいなぁ…







いうて今さっきまで雑誌の撮影で一緒におったけど。









そんなに桐山くんが幸せそうなら、4人に愛されてるとこ見たくなっちゃうなー、なんてスタッフさんが笑いながら言うてくる。






と、そんなとき









「ほな、見てみます？」





と、誰かの声がした。









橙「か、神ちゃん？！…あ、うそ、みんなおる……」


赤「照史が遅かったから様子見に来たんよ」


青「こない惚気てるとは思わへんかったけどな」


桃「あきとー！ちゅー！！！」







ほんまもんの犬みたいに望が飛びついてきて、唇を奪われる。









桃「…分かってくれました？」





そのまんま俺に抱きつきながら望がスタッフさんを見ると、スタッフさんもにこやかに笑いながら、うんうんって頷いてくれた。









「百聞は一見に如かず」








何回言うても良さが伝わらへん時にはこうやって1回、愛されてるとこ見てもらった方がええのかもしれへんなぁ…







なんて、幸せな雰囲気に包まれながら頭の片隅でそんなことを考えた。



(END)

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