暗闇のその先へ 13 ページ23
side.黄
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黄「しげ」
赤「…」
黄「しーげっ」
赤「…」
黄「しげちゃーん」
赤「あーもう!なんやねん!!……ぁ、」
しげの名前をしつこいくらいに呼んでたら、ガバッと起き上がってやっと顔を見せてくれた。
なんかいつもと立場が逆な気がするけど、久しぶりに見たしげの顔。
もうすっかり痩せ細ってもうて、目には光が無い。
以前のしげからじゃ全く想像がつかへん。
黄「しげ」
赤「なんやねんて…」
黄「早よ戻ってこい」
真っ直ぐに自分の思いをしげにぶつける。
黄「望も流星も、ずっと待ってる」
赤「…」
黄「しげ」
赤「っ、もう無理やって…っ!俺汚いもん、こない汚れた身体で望にも流星にも会えるわけないやんっ…」
ぎゅっと布団を握りしめたしげの手の甲に、ぽたりと涙が落ちる。
今までにも何回かしげの弱ってる姿は見てきたけど、ここまで弱々しい姿を見たのは初めてや。
早よ望と流星に抱きしめてもらえばええのに。
黄「…なぁ、お風呂入ってないん?」
赤「…は?」
黄「汚い、言うたらお風呂入ってへんくらいしか思い浮かばへんもん」
赤「んなわけないやろ……わっ、ちょ…っ!」
黄「綺麗やん、全然」
赤「なっ…」
黄「白いし」
しげの腕を掴んで入院着を無理矢理まくり上げる。
色白でほっそい腕。
赤「アホか!!そういうことちゃうねん」
よし、だんだんいつもの調子に戻ってきたで。あと少しのはずや。
黄「やけど、お風呂にはちゃんと入ったほうがええよ。ほんまに」
赤「入っとるわ!!!!」
ばかでかい声で叫ぶしげ。
黄「ふっ、やっといつものしげや」
赤「俺はいつも俺や。やかましいねん」
ぷいっとそっぽを向いてもうたしげやけど
「じゅんた、ありがと」
ちゃんと聞こえてたで。
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葉瑠(プロフ) - モムさん» リクエストのお話書いてくださりありがとうございます(*´∇`)楽しみに待ちたいと思います!! (2018年6月15日 9時) (レス) id: 68bbeda037 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - 葉瑠さん» はまちゃん先生が保健室にいたら毎時間、保健室に通っちゃいそうです(笑)リクエストとして、ぜひ書かせていただきます! (2018年6月15日 9時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» リクエスト、嬉しいコメントと共にありがとうございます( ; ; )ぜひ、移行先で書かせて頂きますね…! (2018年6月15日 9時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
葉瑠(プロフ) - 保健室のはまちゃん先生物凄く良いですね!!!妄想が膨らみます……。ぜひ保健室のはまちゃん先生のお話も読みたいです、でもモムさんのお話なら何でもいいです(*´-`) (2018年6月10日 22時) (レス) id: 68bbeda037 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - こんにちは*すみません、リクエストってまだ受け付けておられますか?もし可能でしたら青桃×赤の幸せに甘いお話が読んでみたいのですが…。以前書いておられたものの続きでも別物でもどちらでも構いませんので^^読んで心が温かくなるモムさんのお話が本当に大好きです* (2018年6月10日 13時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モム | 作成日時:2018年3月4日 22時