9. ページ9
side.濱田
_
太陽が沈みかけた夕暮れの街で、不自然に思われない程度に周りを見回す。
黒髪の人なんて手に余るほどいるし、重岡くんほどの身長の人やって大勢いる。
ただ
「あ…」
儚く、壊れてしまいそうなほどの微かな存在感の持ち主は彼以外にはいなかった。
「…重岡くん!」
「はま、ちゃん…」
「久しぶり…やね」
初めて会った時よりも少しだけ髪が伸びていて、ちょっぴり目にかかっている前髪が更に彼の儚さを引き立たせていた。
「ごめん…今日ちょっと急いでて」
早口で言うた重岡くんは人波に紛れようとする。
「逃げんといて」
何から逃げるのかと聞かれればはっきりとは答えられへんし、ほんまに重岡くんに急ぎの予定があったとしたら申し訳ないけど。
「今日は、俺に付き合って」
今日もしこのまま重岡くんと別れたら絶対に後悔するような気がして
強い力で重岡くんの腕を掴んだ。
257人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モム(プロフ) - えるさん» コメントありがとうございます( ; ; )そう言って頂けて嬉しいです( ; ; ) (2017年8月7日 13時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - はじめまして、完結おめでとうございます…!いつも更新楽しみに読ませていただいておりました!色々ありましたが最後に重岡くんがはまちゃんの所に戻ってきてよかったです…続編が読みたいくらいです!← 本当にお疲れ様でした!! (2017年8月7日 3時) (レス) id: 71549f4e5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モム | 作成日時:2017年5月7日 21時