31. ページ31
side.重岡
_
はまちゃんに抱かれるのが嫌なわけじゃない
そんなの自分が1番わかってる。
このままはまちゃんに甘えっぱなしやあかんってことも。
もうどうしたらええんやろか。
やけど、甘えっぱなしやあかんって言いつつも俺には行くあてもあらへんし、どうすることも出来ひん。
俺が1人で生きていくには自分の身体を犠牲にすることが前提で、そうなったらはまちゃんと身体を重ねることなんて更に出来んくなる。
やっぱり俺は何かを得るにはたくさんの大切なものを失わなあかん運命なんやろうな。
「はぁっ…」
勝手に震え出す身体をギュッと自分で抱きしめる。
そういえば初めて自分の身体を犠牲にした時もこうやってたっけ。
それが今なんて全く抵抗ないんやもん。慣れって怖い。
「落ち着いたか？しげ」
しばらく沈黙が続いた後、はまちゃんが口を開く。
「うん…でも、もう寝る」
「そか、ほな寝てええで。俺も寝るから」
ゆっくり休みや、なんて俺の頭を撫でてから部屋の電気を暗くするはまちゃん。
そんなはまちゃんを見て、きゅんと胸が苦しくなる。
やって俺、これからはまちゃんに最低なことするんやもん。
はまちゃんが寝息を立てて完全に眠りに落ちた頃を見計らって、そのまま起こさないように起き上がる。
そして俺ははまちゃんの財布を掴んで家を飛び出した。
はまちゃんの財布を盗ったのはこれで「2回目」やった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モム(プロフ) - えるさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）そう言って頂けて嬉しいです（ ; ; ） (2017年8月7日 13時) (
レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - はじめまして、完結おめでとうございます…！いつも更新楽しみに読ませていただいておりました！色々ありましたが最後に重岡くんがはまちゃんの所に戻ってきてよかったです…続編が読みたいくらいです！← 本当にお疲れ様でした！！ (2017年8月7日 3時) (レス) id: 71549f4e5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モム
| 作成日時：2017年5月7日 21時
