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side.桃
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1番後ろの窓際の席。
陽が当たってポカポカでお気に入りやの。
右隣は大毅。
ええなぁ、なんて最初は俺の席を羨ましがってた大毅も今は「焼けそうやしええわ。眠たくもなりそうやし」とか言うてくるけど。
そうは言うても授業中よう寝てるし。
赤「のぞむ、また筋肉ついた？」
桃「んぁっ！」
赤「変な声出さんといて」
桃「いきなり二の腕触るから…」
今は数学の授業中。
チラッと大毅のノートを覗くともう既に教科書の問題は全て解かれていた。
俺はあと3問。
桃「最近頑張ってんねん、筋トレ」
赤「俺も動画見ながらたまにやってるんやけどなぁ」
桃「毎日やらな」
赤「気分が乗らん日もあるやん」
ぐーっと伸びをする大毅。
病み上がりやからなのか、いつもより白い気がする。
なんかまだ具合悪そう。
と、
赤「んー？ どれ？」
大毅が隣の女の子の方に身体を向けた。
赤「そこは前の問題の式を応用して…」
問題の解き方を教えてあげてるらしい。
桃「……」
やっぱり大毅が窓際の席になるべきやった。
… なーんて思ってまうんよね、俺。
よくないよくない。
赤「ん、出来たやん」
大毅、向こう見てるからどんな顔してるんか分からへん。
赤「ふはっ、大丈夫やって。 また分からへんとこあったら教えるし。大丈夫大丈夫」
まぁ、俺が嫉妬してまうような笑顔見せてるんやろうけど。
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作者名：モム
| 作成日時：2024年1月9日 0時
