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side.赤
_
けど、
赤「……… ぅっ、」
始まってまだ5分。
赤「… ッ、！」
キューッ、と差し込むような痛みが来た数秒後。
ぎゅるぎゅるの原因のそれがお腹の中で暴れまくってる感じがする。
… トイレ行きたい。
さっきまでずっといたのに。
あと45分あるのに。
赤「っふ…… ぅ、」
もう問題が少しも頭に入ってこない。
自分が書いた答えも、覚えた漢字も、 何もかも。
ゴポゴポゴポゴポッ………
グギュウウウーーーッ！！
赤「はぁぁ…っ！ ん 、」
もう駄目、ひどい。
あまりのお腹の痛さにシャーペンを放り投げて両手でお腹を抱え込んだ。
問題を解くことも出来ずに、ただただ時間が過ぎるのを待つだけ。
ボタボタと脂汗が答案用紙に落ちて、染みを作っていく。
頭の中が真っ白になりそうやった。
赤「あ…」
試験監督の先生に優しく肩をトントンされて顔を上げる。
残りあと20分。
もうこれ以上、我慢出来そうになかった。
大丈夫か？ の問いかけに首を横に振って、教室を飛び出してトイレに入る。
答案用紙があのまま回収されることも、あれがそのまま成績になることも、もちろん分かってた。
けど、ぎゅるぎゅるの波には勝てなかった。
ボロ負けした。
俺が弱いから。
それから30分以上も猛烈な下痢に苦しんで。
現代文のテスト終わり、望が様子を見に来てくれたけど返事出来なかった。
今は声を掛けてほしくなかった。
赤「………」
お腹の痛みは酷くなるばかり。
世界史のテストが始まっても尚、トイレから出られなくて最終的に保健室でテストを受けることになった。
ぐぴぐぴ痛み続けるお腹と15分おきくらいの頻度で行ってるトイレ。
体調悪くて勉強もろくに出来てへんかったのに、そんなんで問題なんか解けるわけもなくて。
残りの3日間も保健室でテスト受けたけど、結果なんて返却されなくても分かる。
何もかもが、過去最低。
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作者名：モム
| 作成日時：2024年1月9日 0時
