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side.桃
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桃「… 失礼しまーす、」
昼休み、保健室に大毅の様子を見に来た。
先生に許可取って、カーテンで遮られた中に入る。
赤「あ、のぞむ」
大毅はベッドから起き上がって単語帳を見ていた。
桃「横になってへんくてええの？」
赤「ええの」
桃「熱は？」
赤「薬飲んだからもうちょいで楽んなると思う」
桃「測ったん？」
赤「うん」
桃「何度？」
赤「望が俺の体温知ってどうすんの」
桃「ええから」
赤「38ちょい」
こんなのなんでもない、とでもいうように再び大毅が単語帳に視線を戻す。
桃「……」
赤「あのさぁ、」
桃「うん？」
赤「いちごみるく買ってきてくれへん？ あれがないとやる気出ぇへん」
桃「… うん、わかった。買ってくるわ」
半ば追い出されるようにして。
保健室を出ようとした時、先生に呼び止められた。
桃「……」
保健室に来てから4回ほど吐いたこと、
恐らく薬も吐き戻してしまったこと、
熱は38.7度あること。
小瀧くんだけには伝えておこうと思って、と先生は全部教えてくれた。
桃「… わかりました。ありがとうございます」
やるせない気持ちのまま、いつものコンビニに頼まれたいつもの大毅のいちごみるくを買いに行く。
桃「……」
俺のコーヒー、今日はブラック。
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作者名：モム
| 作成日時：2024年1月9日 0時
