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side.黄
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調べれば克服の仕方とかもそりゃあ出てくるけど。
調べたところで俺に何が出来るという訳でもなく。
赤「…… うっ、！」
ただただ、時間だけが過ぎて行った。
赤「っは……… ふぅ 、」
しげは楽な体勢を探しているのか、さっきからモゾモゾと動いている。
黄「しげ、俺ちょっと買い出し行ってくるから」
辺りが暗くなってきた頃、俺はしげを家に残してこれから必要になるであろう経口補水液やら何やらを買いに出掛けた。
… これが最悪のタイミングやった。
黄「……」
買い物を終えて外に出たら予報では言うてへんかった雨が降っとって、嫌な予感はしたんよ。
傘も持ってへんくて。
黄「… しげ？」
家に帰れば、すぐ異変に気付いた。
ほんまに、すぐ。
黄「しげっ！！」
心臓が変にバクバクして、血の気が引いて何故か俺が倒れそうになる。
気がおかしくなりそうやった。
黄「あっ…… ぁ、」
リビングの悪夢のような惨状を目の当たりにして。
黄「っ……」
言葉が、何一つ出てこない。
赤「…………… ぅ、」
しげはソファーのすぐ近くに倒れていた。
周りには茶色い水溜り。
お腹を抱え込むようにして、身体を丸めて。
腹の具合が悪いとか、そんなレベルの話やない。
これはあまりにも異常すぎる。
黄「……」
この30分で何があった？
触れるのすらも躊躇うほどに、しげ本人もぐちゃぐちゃになっている。
明らかに胃腸炎とかの下痢とは違う。
いや、分からへんけど。
黄「しげ……」
どうする、
俺はどうしたらええ？
赤「じゅ 、た ………」
黄「っ、おい！ 分かるか？」
赤「… ごめ…… おなか 、ったぃ ………」
黄「しげ…っ！」
しげの身体がグッと強張ったかと思えば、耳を塞ぎたくなるような音。
目を背けたくなるような現実。
赤「ふぅーーーッ！！ っぐ… ぅ、」
もう身体のコントロールも利かへんのか、嫌な音が断続的に響く。
黄「っ…… なんなん、」
もう、俺にはどうしようもなかった。
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作者名：モム
| 作成日時：2022年1月23日 12時
