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side.黄
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打ち合わせも、みんなが全く集中出来てへんのが手に取るように分かった。
黄「……」
もちろん、俺もそう。
なんであの時、しげが俺の手を振り払ったのか。
そのことばっかり考えてまう。
吐きたくなさそうやったというか。
… まさか、吐くのが怖なってる？
これまでのしげの様子からすると、それもありえへん話やないな。
黄「ごめん、俺ちょっとしげ見てくるわ」
このままダラダラと打ち合わせを続けとっても意味ないやろうし、何より今はあいつの身体や。
胃腸炎にでもなったんか？
黄「…」
吐きたくない時にそれは辛い。
黄「しげ、」
しげはさっきと全く変わらへん体勢でソファーにおった。
やけど、背中はおかしいくらいに震えとって
口元にあるタオルを握りしめる手には物凄い力が入っとる。
黄「吐きそうか？」
それでも首を横に振って。
赤「う…っ！」
せり上がってくるものを必死になって我慢して。
もう見てられへんくらい辛そうで胸が痛む。
やけど、
赤「うぅ… ッ！ ぉえ 、」
びくんっ！ っと身体が跳ねたかと思えば、タオルに少し嘔吐した。
赤「あっ……… ぁ、」
しげは何かに怯えるように目を見開いて、息を乱して。
苦しさからなのか、なんなのか。
黄「……」
ツー… としげの目から涙がこぼれた。
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作者名：モム
| 作成日時：2022年1月23日 12時
