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side.赤
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赤「……… はぁっ、」
退院が許可されたのは5日目の朝。
思うように動かない身体に鞭打って、タクシーでようやく自分の家に帰ってきた。
赤「……っ!」
立っているだけでも一苦労。
壁に手をついていないと足がガクガクと震えて。
目も大きく開かない。
赤「あっ ……ふ 、」
一刻も早くベッドで横になりたいのに、またお腹がグウッとへこむ感覚。
フラッフラすぎて、あちこちに身体をぶつけながらトイレに駆け込んだ。
赤「はぁ…っ! はぁっ、 ぅっ ……」
グギュウーーッ!!! っとお腹に激痛が走って、お腹の中に残っていた僅かな水分が排泄される。
赤「ふぅーー…ッ! ぅうっ 、」
出しても出しても治まらない腹痛。
念のために穿いていたおむつも少し汚れていた。
赤「……」
… 明後日、生放送の音楽特番あるんやけどなぁ。
入院している間、ロケはメンバーに代わってもらったし、入っていた取材は後日に回してもらった。
やけど生放送は。
もう出演すると発表されてしまっているし、俺だけ出ないっていうのもなんかなぁ…
やからといって、グループ全体が出ないわけにもいかへんし。
なんて考えてたのも束の間、
赤「ぁ 、 ぐ……ッ!!」
また強烈な腹痛が来て、頭の中が真っ白になった。
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作者名:モム | 作成日時:2022年1月23日 12時