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side.赤
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「100から7を順番に引いてください」


「今日は何年の何月何日ですか？」





そんな簡単な質問。







赤「…」





俺は、








赤「…… えっと 、」






それすらも分からなくなってしまった。









自分の異変に気付いたのは半年前くらいから。







赤「え？ 今日ラジオやなかったっけ？」


緑「…それ昨日やったやん」





昨日の仕事を完全に忘れていたり、







赤「なぁー、今日って何日やっけ？」


桃「その質問3回目やねんけど！」





ついさっきした質問をまたすぐにしてしまったり。









黄「…よう朝から冗談言う元気あるよなぁ、」


橙「最近疲れとるんやないー？」






なんて最初は気にしてへんかったメンバーやけど、









青「しげ、ほんまに検査してもらった方がええかも」


紫「流石にちょっと心配やなぁ…」





あまりにも俺の物忘れが酷いもんやから、割と本気で心配してくるようになって。








赤「あー… 近々な 、」





病院に行くのを先延ばし、先延ばしにしてたってことは







やっぱり俺もどこか不安があったんやろうなって。





今になってもっと早く病院に行っとけばよかった、なんて悔やんでも仕方ないことは分かっとるのに。









赤「っ 、くっそ……」









若年性アルツハイマー病。








そう診断された時ほど、自分を責めたことはなかった。

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