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side.黄
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おい、最年長。



しっかりせぇ。





とは、自分でも思う。









しげは、






グループを抜けること




事務所を退所すること





そして、芸能界を引退することを1人で決断した。









誰にも相談することなく、たった1人で。






それだけやない。







しげは笑いながら俺らに「ありがとう」って言うたんや。






俺の勝手なワガママやのに、聞いてくれてありがとうって。






悔しかったはず、 俺らの顔を見るのも辛かったはず。





自分の居場所やった、グループのド真ん中を空けなあかんって自分で決めた時、泣き叫びたいほどのやるせなさに襲われたはず。








それでもしげは、ありがとうって言うたんや。





それも屈託のない笑顔で。






俺ら1人1人の目を見てハッキリと。







やけど、俺は





俺らは知っている。







今この場で1番泣きたいのはしげやということを。





しげの笑顔は、しげの涙と紙一重やということを。








俺らはグループやから、





しげのことが大好きやから、分かるんや。









黄「しげ、」






それに、俺は最年長やからね。








黄「泣かんでええの？」





しげ、俺のこと大好きやしさ。









赤「っ…」


黄「俺ら、全員泣いとんねん」






後はお前だけ、と言い終わる前に








赤「ふっ…… ぅ 、」





しげの涙腺は決壊した。






しげは、誰よりも泣いていた。







しげの病気のことを聞いてからずっと抱いていた、変なもやもやはしげの涙を見た瞬間、どこかに吹き飛んでいった。









黄「しげ、ほら」






机に突っ伏して泣いてもうてるしげを、そっと起こして抱きしめる。





1人で頑張ったな、 偉かったな、って意味を込めて、強く強く。









青「…珍しいな、淳太が」


緑「流星、絶対それ今言うことちゃうよ」






目を真っ赤にしてる流星のその一言のおかげで、








やっと少しだけ、いつもの雰囲気が戻ってきた。

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