story of love １０

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side.青
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赤「まぁ、キッチンにまだあるあの大量の林檎は毒林檎にしか見えへんくなったけど」


青「俺が責任持ってなんとかします」


赤「お願いします、持って帰ってください」


青「もちろんです」


赤「いやでも、」


青「…」


赤「ほんまにありがたかったし」


青「…」


赤「流星きてくれて、ほんま助かったし」





こういうこと伝えるの、あんま得意やないしげが一生懸命伝えてくれとる。



照れくさいけど、大切な時間。







赤「毒林檎たべすぎると、あれとか俺も知らんかったし」


青「毒林檎やめて」


赤「なんかこれからも、」


青「うん」


赤「頼りにしてる」


青「うん」


赤「… って思ってしまった」


青「思ってしまった」






なんなん、この不器用な俺らの感じは。



結構好きやけど。









青「思い出したんやけどさ、」


赤「何を？」


青「毒林檎の毒ってキスでなんとかなるんちゃうかったっけ」


赤「なんとかなるって何？ 普通はなんとかならんのよ」


青「キスで目覚める、みたいな」


赤「俺はもう目覚めとるし、お腹痛いのはキスで治らへん」


青「ムードの欠片もないな」


赤「悪かったな。 急に変なこと言わんといてくれる？」


青「どこ行くん？」


赤「…… トイレ。 さっきから割と限界やってん」


青「あー…」





お腹やばい、ほんま限界、 とかなんとか呟きながら慌てて寝室を出て行ったしげ。











青「… あーあ、」




キスの話、割と本気やったんやけどなぁ。



(END)

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