story of love １０

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side.紫
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メイクから戻ってきたしげとぶつかりそうになった。





紫「おっと、しげ…？」


赤「……… さむい 、」


紫「寒い？」






明らかに様子がおかしくて。





赤「さむいっ…」




たった1時間くらいで、こんなことになるか？っていうくらいの。









紫「ちょっと、冷房消したって」


橙「なに、どしたん」


紫「調子悪そうで」


橙「しげ？」





フラフラと俺の目の前でしゃがみ込んでもうたしげ。






橙「おぉ、だいぶしんどそうやな」


紫「ソファー行こか」


赤「……」




脇を支えてソファーまで移動させてあげようとするも、






紫「しげ？」




全く動かへん。





紫「どうした？」


赤「… はまちゃんのせいや、」


紫「はい？」


赤「はまちゃんが俺のことっ… いつもとちゃうとか言うから……っ」


紫「はまちゃんのせい？」


赤「はまちゃんのせいっ…」


紫「神ちゃんやなくて？」


赤「はまちゃんのせいっ…」


紫「ごめんて」


赤「さっきまで俺、めっちゃ元気やったのに…っ」





しげはガタガタと震えていた。




紫「熱、上がりそうやなぁ…」


赤「いわんとってよ…っ！」







しゃがみ込んだまま、数分後。






赤「…… いける 、」


紫「いやいや…」




急に立ち上がって、またフラついて。





なんかいつにも増して、








紫「もうちょっと安静にしといた方が、」


赤「ううん」





危なっかしいなぁって。



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