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side.N
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「じゅん…た…」
「なに1人で泣いてんねん」
屈んで、俺の目線の高さに合わせてくれる淳太。
「大毅が…っ！」
淳太にさっきの大毅の写真を見せると
「…そういうことか」
って何かを取り出す。
「ほら、これ」
「俺に…？」
「そう。しげから」
渡されたのは、しわしわになった紙の切れ端。
「…っ！」
書かれていたのは
" おれのせるふぃーおもろかったやろ？"
って全部平仮名で書かれた、きったない大毅の字。
「だい…き…っ！！」
「…っ」
たぶん、今までの人生の中で1番泣いたと思う。
淳太もめっちゃ泣いてる。
「まさか…っ、しげに泣かされるなんて、思ってもみぃひんかったわ…っ」
淳太がこんなに泣いてるとこ、はじめて見た。
あと、なんだか引っかかることがある気がするんやけど…
なんなんやろ
「あ…っ」
胸がどきりとした。
「その紙…いつ大毅にもらったん？」
そう聞くと
「そういえば…」と淳太も驚いた顔をする。
「望が…寝坊した日や……」
よりによってその日かい、と思ったのは声に出さないけど。
ということは、
大毅は分かっていたんやろうか。
自分にはもう未来が無いことを。
それとも、
もしも自分がいなくなった時のために…とでも考えていたんやろうか。
よぉ分からへんけど。
大毅が淳太に手紙を渡したあの日に俺が寝坊したのも
大毅が亡くなったあの日に俺が寝てもうてたのも
全部全部、大毅の仕業なんやないかって思えてきた。
大毅がセルフィーを遺すためにわざとそうさせていたとしたら。
…って、大毅にそんな力あるわけないか。
「…そういえば望、神ちゃんがごめんって言うてたで」
「え…そんなん、俺が悪かったんやし…」
「次会った時に言うてあげたら？」
「そうする」
「解決やな、色々と」
「うん…ありがと」
「まだここおるん？俺もう帰ろうかなって思ってるんやけど」
「んー…もう少しだけ、おる」
「そっか、ほなな」
だんだん淳太の背中が小さくなっていく。
いつの間にか、雨は止んでいた。
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未来(プロフ) - 一気読みしました。めちゃめちゃ泣きました....笑最高の作品をありがとうございます！！. (2020年5月4日 0時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 素敵なお話です、音楽聴きながら読んでいたらボクらが流れて大号泣です。しげの愛されてる感じがすごく伝わってきました (2019年5月3日 11時) (レス) id: 21607eee37 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよぽの(プロフ) - モムさん» もう本当に素敵なお話でした！(何回言うんだろ)しげもよく頑張ったなぁ…って(;_;)泣かずにはいられなかったです笑 (2018年11月25日 18時) (レス) id: 0f358a5e54 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ぽよぽのさん» わあ（ ; ; ）とっても嬉しいコメントありがとうございます（；＿；）最後まで読んでくださって嬉しいです（ ; ; ） (2018年11月25日 18時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
ぽよぽの(プロフ) - こんな素敵なお話もっと早く出会ってればな…ととっても思いました(;Д;)最後の最後まで泣き続けて私も不細工な顔になってて笑っちゃいました笑やっぱりもっと早く読んでたかったです笑 本当に素敵なお話ありがとうございました！ (2018年11月25日 15時) (レス) id: 0f358a5e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モム
| 作成日時：2017年3月18日 0時
