story of love ８

獅子舞さんの口の中はイヤ！ ２ ページ8

side.赤
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桃「やーかーらー！ 獅子舞の方がおもろいって！！」


青「いや、そこは無難に獅子やろ」






ただの打ち合わせのはずやったのに、大戦争が勃発してしまった。








桃「みんなは？！ どう思う？！」





血走った目をした望が残りのメンバーに意見を求める。








黄「うーん… 台詞のことを考えると流星の方がええ気もするけど」


桃「はぁっ！！？」


橙「流星とやったら抱きしめられて、望とやったら噛まれる感じかぁ…」


桃「噛まれる乙女座ちゃん可愛すぎると思わへん？！」


紫「あー… 分からんくなってきてもうた」






望と流星のせいで、さっきからちっとも打ち合わせが進まへん。




と、なると








緑「しげはどっちがええと思うん？」





こうなるわけで。






みんなの視線が一気に俺に集中する。









赤「おっ、 俺は ……」





それにしてもなんや、この空気は。









赤「…どっちでもええ」






途端に、ガクッとなる6人。









桃「なんっっやねん！！」





望が獅子舞みたいな顔をして叫び始める。









黄「… 望、うるさい」


桃「大毅のせいや！！」





ぷんすかしとる望をぼけーっと見てると、








赤「んわっ！！」





急に、流星に抱きしめられた。









桃「はぁぁぁぁあ？！ なにやってんの？！」





望が憤慨する。









青「こうなったら実践するしかないやん？」





流星がフッと鼻で笑うもんやから、息が耳元にかかってくすぐったい。






あかん、顔赤くなってまう。









桃「俺も実践や！！」


赤「わ…っ、」





望に無理矢理引き剥がされて、









赤「いだい…っ ！」





まさかの、頭を噛まれた。









黄「まじで…」


橙「しげ可哀想…」


桃「ひげ、ええにおいふるー」


赤「あぁっ！ も 、 おまっ… 勘弁してや…っ！」






踠いても、踠いても、望は離れてくれない。








そしてついに。







赤「ぎゃあっ…」





ブチッ！ とヤバい音がして、髪の毛が数本抜けた。









クソ痛かった。



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