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side.赤
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緑「アイスで冷えたん?」
赤「…ううん、元からだから気にしないで」
私がトイレに籠ってる間、ずっと待っててくれたとも。
緑「ちょっと休む? それとも帰りたい?」
もういつもの優しいともに戻ってる。
赤「…ともとまだ一緒にいたいから休む」
緑「ほなブランコ行こ」
もうすっかり日は沈んだから、私たちの他には誰もいない。
赤「貸し切りだね」
緑「せやね。 あ、よかったらこれでお腹あっためとき」
さっきそこの自販機で買ってん、とあったかいココアをくれた。
赤「わ、ありがと」
緑「…さっきはごめん。 俺てっきり、しげこが悪い奴に騙されてるんちゃうかって思って…」
赤「えっ、なんで」
緑「よくドラマであるやん? なんか脅されて、こういうトイレで刺されたりする…みたいな」
赤「ぷっ… ないない」
緑「…でも今日は無理させてほんまごめんなぁ」
しゅん、と眉を下げて謝ってくるとも。
赤「…何言ってるの、悪いのは私」
緑「やって、俺が強引に…」
赤「あぁ… こたこから聞いたんだよね、ごめん」
緑「やっぱ慣れへんことはしたらアカンな」
赤「…うん、そうかも。 ありのままの優しいともが大好き」
緑「そう言ってもらえると嬉しいわぁ…」
ホッとした表情のともが、冷えないようにと自分のブレザーをかけてくれる。
すっごくきゅんっときた。
赤「…でも手繋ぐのとか、ちょっと強引なともも好きかも」
緑「ほう…」
赤「…たまには今日みたいに強引に誘ってほしい…」
自分で言ってて、今の私すごく面倒くさい女なのでは、と少し不安になる。
けど、その不安もすぐに消えた。
緑「……言うたな?」
ニヤッと口角を上げて笑ってみせるとも。
赤「…うん、言った」
グイッと不意にブランコが引き寄せられて、唇が重なる。
強引もよければ、不意打ちもいい。
要するに、
緑「大好きやで、誰にも渡したない」
赤「…私も」
大好きな人だったら、何でも大好きってこと。
(END)
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モム(プロフ) - ゆづるさん» なるほど!そういうことでしたか…!(笑)了解いたしました(^。^) (2019年9月15日 17時) (レス) id: 42274ec8ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆづる(プロフ) - モムさん» ごめんなさい…!cosmeticでコメントしてしまいましたが普通の男のしげちゃんがいいのでstory of loveの方でお願いします(°_°) 申し訳ないです、、 (2019年9月15日 8時) (レス) id: d39cd0ebef (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ゆづるさん» うわあ、、萌えが広がりそうなリクエストありがとうございます…!(笑)ぜひ移行先で書かせて頂きますね…! (2019年9月15日 2時) (レス) id: 42274ec8ec (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - mui☆さん» リクエストありがとうございます(^。^)移行先で書かせて頂きますね…! (2019年9月15日 1時) (レス) id: 42274ec8ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆづる(プロフ) - かみしげ双子設定すごく良かったです(ToT) よろしければ、普通のしげちゃん(男)で病弱設定が見たいです!いつもすみません… (2019年9月13日 9時) (レス) id: d39cd0ebef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モム | 作成日時:2019年3月4日 22時