cosmetic!!

・ ページ12

side.赤
_


超絶怒涛に面倒くさい重たい女。






今までにそういう話を見たり聞いたりしてきたけど、私には無縁だと思ってた。




なのに、






赤「はぁ…」




私は今、超絶怒涛に面倒くさい重たい女になりつつある。







良くも悪くも、誰にでも優しい彼氏のとも。





もちろん私にも優しいんだけど、優しすぎちゃって逆に困ってる。









緑「友達との時間も大切やろ？」




とか、





緑「しげこに合わせるから全部決めてええよ」




とか。








うーん…




誰にも言ってなかったけど、私ってちょっと強引な人が好きだったりするから。







だからもう少しだけ、ともにも強引に私を引っ張っていってほしいなぁ… なんて思ったり。





まぁそんなこと、ともに言えるわけもなく。







こんな些細なことでも私の身体にとっては相当なストレスだったらしくて、ここ最近なんだか不調続き。









桃「へぇー… しげこって、意外と肉食系がタイプだったんだ」


青「意外すぎ」






こういう類いの話が大好きなこたこと、そのこたこの影響で最近興味を示してきてしまったふじこは目をキラキラさせて私の話を聞いてる。









桃「お悩み中のしげこ、めっちゃ可愛いー！ 抱きしめてあげたくなる！！」






勝手に盛り上がってるこたこ達は放っておいて、あまり箸の進まないお弁当をひたすら口に運んだ。



(next)

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す