story of love ７

もう慣れっこなんで ７ ページ7

side.赤
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ひたすらに具合が悪い。






もう自分がどんな体勢で寝てるのかすら分からへん。




身体は燃えるように熱くて、でも芯の方はゾクゾクして。






もう何度も体調崩してるから分かる。まだまだこれから熱上がる。








明日もロケやっていうのに、何をやってるんやろう。




なんでこんな時に。 今が頑張り時やのに。






情けない。









赤「はぁっ…はぁ…っ 、」





静かな部屋に自分でも分かる苦しげな吐息が響く。






もうこの部屋に来てから何回吐いたか覚えてへん。








神ちゃんと同じ部屋やなくて、ほんまによかった。





…って思ってたのに。









赤「っは… はぁ…っ！ ごほっ… はぁ…っ 、」





まるで呼吸の仕方を忘れてしまったかのように上手く息が出来へん。







やばい、やばい、と気ばかり焦って、もっと呼吸がおかしくなる。








赤「…かみちゃっ………」





気付いたら神ちゃんに電話をかけていた。






苦しくて、上手く話せたかは分からへんけど








緑「しげ、俺来たで。 わかる？」





こうやって来てくれたんやから伝達は出来てたみたい。




まぁただ単に、神ちゃんが汲み取り上手なだけなのかもしらんけど。









緑「ゆっくり息吸ってみよか」





神ちゃんが背中をさすってくれるんやけど、やっぱり息が整わへん。




と、同時にまた不吉な胃の不快感が襲ってくる。









赤「はぁっ 、 はぁ、はぁ…っ ！ かみちゃっ…」


緑「無理に喋らんでええよ。 ゆっくり吸ってー、吐いてー」


赤「ちがっ… 吐く…っ 、」







結局これ。





結局いつもメンバーにバレて怒られんねん。









緑「全部出しちゃい」





ほんま優しさの塊やわ、うちのメンバー。



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