微笑みながら 心が泣いていた 6 ページ48
side.赤
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ごぽごぽっ…
赤「おぇ…っ! …ん 、」
喉の奥の方から、ごぽごぽと変な音がしたと思ったら思いっきり吐いてた。
あれ、俺どうしたんやっけ。
ここ、病院や。
それにしても、吐いて目が覚めるなんて最悪すぎる。
緑「しげっ?!」
名前を呼ばれて視線を横にずらすと、心配そうな顔をした神ちゃんがおった。
赤「なっ… んで 、」
なんでおんの、と言おうとしたら喉に激痛が走って思わず言葉に詰まる。
ベッド汚してもうたから、替えてもらってる間に神ちゃんがこれまでの経緯を説明してくれるんやけど、気持ち悪すぎてなんも頭に入ってこうへん。
手の甲で口元を押さえて、込み上げてくるものを必死に我慢する。
俺の身体に何が起きてるんや。
具合が悪すぎる。
やけど、綺麗になったベッドで横になって吐き気止めを打ってもらうとだんだん楽になってきた。
緑「お疲れ様」
気持ち悪さが無くなってくると、今度は今まで悩んでたことが次々と思い浮かんでくる。
最近、嫌な夢を見ること。
眠りにつくのが憂鬱になっていること。
寝不足と悪夢のストレスで心の中が不安定なこと。
緑「しげ?」
あれ、俺ってこんなに弱かったっけ。
身体も、メンタルも。
緑「吐きそうなん?」
赤「…ううん 、」
緑「どした?」
大丈夫、そばにおるよ って手を握ってくれる。
それだけで物凄く安心した。
みんなが差し伸べてくれてた手を一瞬でも拒みかけたのに。
なのに。
どれだけ拒んでも、何回も何回も助けてくれる。
いつでもそばにおってくれる。
赤「…… ふ 、ぅ… っ」
違う。
違うんよ。
泣いてるんやないの。
きっと熱が高いから目が潤んでるだけ。
緑「ふふ、よう頑張ったんやね」
ぽふぽふ、と頭を撫でられて、もっともっと視界がぼやけていく。
あぁ、もっともっと安心させてほしい。
赤「かみちゃんっ…」
緑「ん?」
赤「たすけて…っ 、」
助けを求めた瞬間、神ちゃんが得意げに笑って頷く。
緑「はいよ」
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ゆづる(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました!本当に大好きです(*^^*)!!! (2019年4月28日 23時) (レス) id: d39cd0ebef (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ゆづるさん» リクエストありがとうこざいます〜( ; ; )ぜひ書かせて頂きますね…! (2019年4月17日 1時) (レス) id: 42274ec8ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆづる(プロフ) - 遅くにごめんなさい(;▽;) cosmeticの方でリクエスト書いていただいてありがとうございました!"story oflove"の方で何者かによってメンタルボロボロになるしげが見たいです、、また看病は神ちゃんでお願いしたいです(;▽;)できればで大丈夫ですので…! (2019年4月13日 4時) (レス) id: 8103a8d039 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» うわーん( ; ; )いつもいつも嬉しいコメントありがとうございます〜( ; ; )毎回励みになってます(;_;) (2019年3月23日 0時) (レス) id: 42274ec8ec (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 何度もお邪魔してすみません…でもやっぱりこれだけは…!モムさんの書かれる黄×赤なふたり、本当に好きです。大好きです…! (2019年3月20日 0時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モム | 作成日時:2019年2月1日 22時