story of love ７

放課後おうちデート ６ ページ28

side.緑
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緑「適当に座ってええよ」


赤「…ありがと 、」





さっきまで沈んでいたしげこも、家に上がればいくらか表情が明るくなったような気がする。







緑「熱いから気を付けてな」


赤「…なんか攻撃的な匂いがする」


緑「スパイシーって言うてや」





しげこに淹れてあげたのは







緑「フェンネルティーっていうんよ」


赤「ふぇんねる…」




女の子のそういう症状にも効くっていう、優しい味のハーブティー。








赤「いつもこういうの飲んでるの…？」


緑「ハーブティーとかアロマとか興味あってさ、結構集めてんねん」


赤「へぇー… …お洒落さんなんやね、前から知ってたけど」


緑「しげこのためにカッコよくいたいやん？」


赤「…私、女の子やのにともの方がずっと努力してる」




情けない、とでもいうように唇を噛んで俯くしげこ。






緑「ううん、しげこはちゃんと頑張ってる」


赤「やってフェルメールとか知らなかったし…」


緑「いやそれ画家やん。 フェンネルね」


赤「名前も覚えられないし…」





ぶつぶつ言いながら、マグカップに口を近付けてあからさまに熱そうな顔をしとる。




もう… 熱いから気を付けてって言うたやんか。









緑「デートのために無理して学校来てくれたんやろ？」


赤「別に無理したわけじゃ…」


緑「嬉しかってん」


赤「…」


緑「デート、俺も楽しみにしとったからさ」





ぱぁっとしげこが嬉しそうな顔をする。









緑「今日はまったりと放課後おうちデート」


赤「…ありがと、気を使わせてごめんね」


緑「俺が来てほしかっただけやから」




また頭を撫でると、また顔を赤くする。








緑「次はしげこが行きたい場所決めてな」


赤「…うん！」


緑「今日は俺のワガママで放課後おうちデート！」






くいっとしげこの顎を持ち上げて、キスをした。









帰りにはベルガモットとフランキンセンスのアロマオイルをお土産に渡そう。





ベルガモット2滴、フランキンセンス1滴を湯船に滴らせばアロマバスの出来上がり。









これでお肌も心もピッカピカ。





さらに美人さんになってまうね。



(END)
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やばい… しげこちゃん書くの楽しい、、

しげこちゃんたちのお話、シリーズ化しようかな…

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