story of love ７

放課後おうちデート ３ ページ25

side.緑
_


後ろからしげこの様子を見ていて、心配が募る。





月一のアレなんやろうなぁ…ってのは分かるけど、男には言いにくいやろうしなぁ…




やけど、デートはまた別の日にした方が良さそうやな。





やけどやけど、しげこ無理しそうやなぁ…






とか色々考えてると、









桃「ねぇ、ちょっといい？」





困ったような顔をしたこたこちゃんに話しかけられた。








桃「なんて言えばいいのかな… 言いにくいんだけど、」


緑「しげこのこと？ 体調悪いんやろ？」


桃「うんまぁ、体調悪いのには変わりないんだけど、その…」


緑「あぁ言わんでええよ、分かってるから。 女の子大変やもんなぁ」





俺がそう言うと、目を見開いて驚くこたこちゃん。








桃「神山くん知ってたの？！」


緑「あんな様子やったら分かってまうて…」





視線の先には相変わらず背中を丸めてるしげこ。









桃「しげこ重たい方なんよねぇ… 可哀想に、」


緑「やっぱり彼氏には言いにくいやん？ そういうこと」


桃「うん、しげこの場合は特にそうだと思う」


緑「こうやって見守ってるだけやったり、何もしてやれんかったりして… 情けないわぁって思ってまうんやけど……」


桃「神山くんは気付いてあげられてるじゃない！ 中には気付かないで怒るような最低男もいるんだから！！」


緑「お、おぉ…」


桃「しげこ、今日のデート楽しみにしてたみたいだから… 出来るだけサポートしてあげて」






こたこちゃんがそう言ったとき、




バタンッ！と鈍い音が教室に響いた。









青「しげこっ？！」





それと同時に聞こえた、焦ったふじこちゃんの声。









桃「嘘でしょ… 神山くん！早く来て！！」





一瞬、何が起きたのか分からへんかった。







やけど焦る2人の声と、ざわざわし始めた教室と




何よりしげこを見て確信した。









しげこが、倒れた。



(next)

放課後おうちデート ４→←放課後おうちデート ２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す