検索窓
今日:7 hit、昨日:27 hit、合計:313,881 hit

天国のような匂いがした(紫×赤) ページ6

side.紫
_


9月に入って、幾らか夜風も涼しくなってきた頃。







先に寝てしまった大毅を置いて、俺は1人ベランダで煙草をふかしていた。






夜っていうても、まだ0時前。





相変わらず大毅は寝るのが早い。









夜風が髪を揺らしていくのが心地良く感じる。







もう少ししてから戻ろう。









紫「おわ…っ?!」





と、急に腰回りにまとわりついてくる手が。









紫「…大毅?」






まぁ、大毅しかおらんのやけど。









赤「…はまちゃん、」


紫「起きたん?」


赤「……」






ぎゅう、と大毅に抱きつかれたままで空を仰ぐ。









紫「どうしたんよ」


赤「…起きたら、はまちゃんおらんかった」


紫「ごめんごめん」


赤「ベッド戻ろ…」







俺が返事をする前に服を引っ張られて中に連れていかれる。









紫「もう寝るん?」


赤「…寝ぇへんの? 明日も仕事やろ?」


紫「いや、まぁそうなんやけどさ」


赤「なに…」


紫「まだ眠ないかなー…って」


赤「……」







なんだか目つきの悪い大毅に見つめられる。









紫「…大毅さん?」


赤「はまちゃん、おとな」


紫「へっ…」






大毅に強引に横にされたと思ったら、むぎゅーって抱きつかれる。





俺の胸元に顔を埋めて。









赤「大人の匂いがする」


紫「あぁごめん、煙たい?」


赤「そうやなくて 、 大人の匂いがする言うてんの」







ぐりぐりと顔を押しつけてくる。





息できてるんやろか、この子。









紫「大毅は煙草も吸わんし、香水も付けへんもんな」


赤「うん 、なんか……」







顔を上げた大毅を見て気付く。





目つきが悪いのは、









赤「やっぱり大人やなって思ってもうて…… はまちゃんのこと」







きっと眠たいからなんやろうなって。



(next)

天国のような匂いがした 2→←プリンシパルの君へ(橙×赤)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (335 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
901人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

モム(プロフ) - けーた。さん» リクエストありがとうございます〜( ; ; )移行先で書かせていただきますね…! (2018年11月14日 21時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - こんばんは。モムさんのお部屋で見てみたいお話が出てきたのでお邪魔しました;リク可能でしたら黄×赤で雑誌の立位置エピが絡んだ可愛らしいお話をお願いしたくて。黄色さん大好きな赤さんと内心自慢したくて仕方ない黄色さん…そんなお話ですがお願いできますか?^^ (2018年11月11日 20時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ちょこさんさん» コメント、リクエスト共にありがとうございます…! ぜひ書かせて頂きますね(^。^) (2018年11月8日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこさん - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストなのですが、赤さんが本当に体調が悪いのにメンバーは嘘だと思って信じなくて、、、みたいな話を読んでみたいです!もしよろしければよろしくお願いします(・・*)これからもひっそりと読ませていただきます〜! (2018年11月5日 0時) (レス) id: fbde2448b3 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» そう言って頂けて嬉しい限りです〜〜(;_;) (2018年10月26日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モム | 作成日時:2018年8月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。