story of love ５

全部全部、声に出そう（桃青×赤） ページ43

リクエスト



side.桃
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赤「…」





携帯とにらめっこしてたと思ったらバッグの中をごそごそ漁り出してしわくちゃになったマスクを取り出して、それを丸めてゴミ箱に捨てて、またバッグを漁って新しいマスクをつける…っていう落ち着きのなさすぎる大毅を微笑ましい気持ちで鑑賞する。







青「大毅めちゃくちゃ焦ってるやん」


桃「な？！ 可愛ええやろ？！」


青「うん、確かに可愛ええ。 初めて見る大毅って感じで」






敢えて大毅から少し離れたところで流星と顔を見合わせて笑い合う。









事の発端は紛れもなく、俺。





大きな喧嘩もせず、平和に過ごしてきた俺たち3人やけど





やからこそ、ちょっと危ない橋を渡ってみたいというか






あれ、俺なに言ってるんやろう。






うん、まぁとにかく可愛ええ大毅を見たいってこと。









青「…望、大毅がずっとこっち見とる」


桃「え、嘘」






流星に言われてチラッと大毅を見ると、バチッと目が合ってしまった。




あらやだ、これって運命。






…やなくて、








桃「お、」





慌てて視線を逸らした大毅は、机の上に置いてあったのど飴に手を伸ばしたんやけど








桃「え。 かわいい」





上手く袋を開けられへんみたいで、挙げ句の果てには勢い余って飴玉すっ飛ばしてた。







なーんでそんなに可愛ええの？








赤「のぞむ…？」


桃「へ、なに……」


赤「めっちゃ、俺のこと見とった…」






おずおずと言うてくる感じも可愛ええ。









あーんもうやだ、今すぐ抱きしめてあげたい。








青「…望！ 顔ニヤついてんで、アカンやん」







あっ、そうやん。






今日の目的は嫉妬しちゃう可愛ええ大毅を拝むこと。






デレデレは封印…なんよね。



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