story of love ５

プリンシパルの君へ（橙×赤） ページ5

side.橙
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「ガタンゴトン揺れる僕らは 出会い別れまた恋をして」







あぁ…何回聞いても良い歌詞や。






今年の上半期、毎日のように聞いていたというか歌っていたメロディーを頭の中で流す。









赤「あきとっ！！！」


橙「ん？ どした？」


赤「…ずっと呼んでんのに」


橙「ごめんごめん、なに？」


赤「…誕生日おめでと」


橙「おぉ、ありがと。 それ言うためにわざわざ呼んだん？」


赤「あかんかった…？」


橙「全然。 可愛ええなぁ思うて」






そう言うて頭を撫でてやると照れたように笑う。




定番の感想やとは思うけど、笑った時に出来る窪みが無性に愛おしい。









赤「ん、誕プレ」


橙「おっ。 …って、え？！」






可愛らしい袋から出てきたのは、明らかに子ども用のキャップ。








橙「…え？ ホンマに言うてる？」


赤「今年の思い出やん」


橙「これが？」


赤「誕生日にくれた流行りのキャップ……って、それ流行ってるのかは知らんけど」


橙「……」







あ。





ああああああああああ、そういうことか！！！









橙「きつい」






精一杯しげっぽく鼻をつまらせて言うてやる。






これがやりたかったんか。









橙「…それにしても、わざわざこれ買いに行ったん？」


赤「いや。恥ずかしかったからネットで買った」


橙「さすが、しっかりしてるわ」


赤「またちゃんとしたのは買うから欲しいもんあったら言うて」


橙「しげ」


赤「ん？」


橙「やから、しげ」


赤「え、なに」


橙「欲しいもん。 しげ」


赤「おれ………って、は？！」






シュバッ！！ って、すごい勢いで後ろに下がるしげ。









橙「んもー！ 可愛ええっ！！」






抵抗してもだめ。









ジタバタともがくしげちゃんをそのまま寝室に連れ込んで、たっぷりプレゼントを貰いましたとさ。







めでたしめでたし。



(END)
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照史くん、お誕生日おめでとうございます。

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