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涙は似合わない君の世界 11 ページ28

side.赤
_


赤「げほ…っ! っはぁ、」





苦しさから、生理的な涙がツー…と頰を伝う。







胃の辺りをさすって、気分の悪さを逃すように息を吐いても中々治まらへん。









桃「…大毅?」





心配そうな声が聞こえて慌てて顔を上げると、また泣きそうな顔をした望が目の前に立っていた。









桃「そんなに調子悪いん…?」






ガーグルベースンを抱え込んで吐いてる俺を心配してなのか、再び背中をさすってくれる。









赤「ごはん… 受けつけへんみたいで…」


桃「嘘やろ…?」


赤「味もせぇへんし、こんなんやったらいつまで経っても治らへん…っ」






自分の身体の弱さに泣けてくる。








一刻も早く退院したいのに。







桃「大丈夫、すぐ良くなるて。 一緒に治していこう」





毎日欠かさずお見舞いに来てくれる望。









大丈夫、大丈夫、としがみつく俺の頭を撫でてくれる望のおかげで





いつのまにか寝てもうたみたい。









_






次に目が覚めたのは、








桃「あ、気付いた?」






太陽が沈みかけてる時間やった。









重たい身体を起こすと、早よ仕事戻らな…という焦りがまた自分を苦しめる。







赤「はぁっ…はぁっ…」


桃「大毅 、」






望がいきなり抱きしめてきて、唇を重ねてくる。









赤「ん、 ん…っ?」







それと同時に何かが入ってくる。









それが飴玉やと気付くのに時間はかからへんかった。









「 甘い 」









目の前では望が微笑んでいた。



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モム(プロフ) - けーた。さん» リクエストありがとうございます〜( ; ; )移行先で書かせていただきますね…! (2018年11月14日 21時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - こんばんは。モムさんのお部屋で見てみたいお話が出てきたのでお邪魔しました;リク可能でしたら黄×赤で雑誌の立位置エピが絡んだ可愛らしいお話をお願いしたくて。黄色さん大好きな赤さんと内心自慢したくて仕方ない黄色さん…そんなお話ですがお願いできますか?^^ (2018年11月11日 20時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ちょこさんさん» コメント、リクエスト共にありがとうございます…! ぜひ書かせて頂きますね(^。^) (2018年11月8日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこさん - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストなのですが、赤さんが本当に体調が悪いのにメンバーは嘘だと思って信じなくて、、、みたいな話を読んでみたいです!もしよろしければよろしくお願いします(・・*)これからもひっそりと読ませていただきます〜! (2018年11月5日 0時) (レス) id: fbde2448b3 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» そう言って頂けて嬉しい限りです〜〜(;_;) (2018年10月26日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モム | 作成日時:2018年8月28日 22時

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