story of love ５

涙は似合わない君の世界 ２ ページ19

side.緑
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5人揃って楽屋に入るのもいかがなものかと思って、各々バラバラに行動することにしたんやけど





緑「…」






なんで俺が楽屋担当なわけー！！！








のんちゃんはブチ切れて楽屋から出て行ってもうたから、部屋はしげと2人っきり。






別に俺としげが喧嘩したわけちゃうのに、なぜだか気まずい雰囲気が漂ってる。









赤「…聞こえてた？」


緑「…ちょっとだけ」


赤「そっか 、」







痛々しくてしげの目なんか見れない。





一体どうしちゃったんよ。









緑「…喧嘩？」


赤「………うん。 俺が怒らせてもうたみたい」





そう言うて悲しそうに笑うしげ。









緑「何があったんか聞いてもええ？」


赤「俺のこと嫌やったらハッキリ言うてって言われてもうて…… 俺、望のこと大好きやのにっ…」







しげの声が震える。





滅多にないしげのこんな様子に戸惑いが隠せない。









緑「のんちゃんはなんでそんな風に思ったんやろ？」


赤「…俺が素直に甘えられへんからやと思う」


緑「ほぉ」


赤「はまちゃんとか、淳太とかには普通に抱きついたり出来るんやけどさ、」


緑「あ、わかった。 のんちゃんには恥ずかしくて出来ないんやろ？」


赤「…うん、絶対そう。 やから、それを伝えようとしたんやけど……」


緑「聞いてくれへんかったって訳か」








よーし、大体のことは分かったで。









緑「今俺に話してくれたこと、早くのんちゃんにも伝えてあげな」


赤「うん、早く仲直り出来るように頑張る」








なんて、俺のこの安易な考えが後にしげを酷く傷つけることになるなんて、この時は夢にも思わなかったんよね。



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