story of love ５

wolf man（紫×桃） ページ36

side.桃
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桃「うぉー！！」


紫「おふっ…」





ネットで買って昨日届いたばっかりの、ふわふわした狼男の被り物を被ってハマちゃんに思いっきり抱きつく。








桃「うぉー、うぉー、」





半ば諦めたような表情のハマちゃんをじっと見つめて、ふふっと笑ってあげてから、かぷっとハマちゃんの色んなところに噛みつく。









緑「…すっごいな、のんちゃん」


赤「はまちゃんの顔しんでる」


桃「んふ、結構なお値段した」






このふわふわの被り物、今日1日だけのために買うにしてはなかなかもったいないくらいのお値段やったけど、ハマちゃんにこうやって絡めるから、うん。




安いもんや。









黄「満月も出てへんのに、健在なんや」






きっと淳太はそんな気ないんやろうけど、なんだか小馬鹿にされてるような気がしてもうて





黄「ぎぃやぁぁぁぁぁ！！ いだいっ…」







淳太の耳に結構な強さで噛みついた。









桃「…がお、」





大慌てで逃げていった淳太を満足気に見送ってると、







桃「ん、んん…っ？！」





少しむすっとしたハマちゃんに強引に唇を奪われた。









桃「んっ、んっ……」





しかも全然、息継ぎもさせてくれへん。









紫「…そない誰にでも噛みつく狼男は嫌やなぁ」


桃「狼男って、そういうもんちゃうの…？」


紫「望は俺に噛みつかれとったらええねん」






頭を押さえ込まれて、また唇が重なる。









紫「…と、たまには俺もこんな風に男になると。」






ふっと口角を上げて口元を手の甲で拭うハマちゃんは、いつもより3倍増しでカッコよく見えた。



(END)

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