summer magic

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side.桃
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桃「くっそぉ…」






いや、これはただの自業自得やし、なんなら友達に感謝するべきなんやろうけど。





やけど放課後、誰もおらん教室でサボってた分のノートを1人で写す作業は虚しすぎて悲しくなる。







自業自得なんやけどね。









流星がくれたサイダーをガブ飲みして、神ちゃんの綺麗にまとめられたノートを気合だけで写していく。






そろそろ期末やっていうのに、分からへんとこ多すぎやって…








桃「あーっ！！！」






誰もおらんのをいいことに大声で叫んでみる。









赤「…え？」







…って思ってたのに。









桃「は…っ？！ せ、先輩…っ？！？！」







まさかの先輩がおったー！！！









桃「なんでここに？！」


赤「あ、いやー…なんとなく？」


桃「…ほんまですか？」


赤「何の用も無かったら、来たらあかんの？」







先輩が俺の前の席に座って、ノートを覗き込んでくる。









赤「あ、神ちゃんの字や」


桃「…」


赤「小瀧？」


桃「…あかんく、ないです」


赤「ん？」


桃「何の用も、無くても…会いに来てほしいです」








あああああああ、何を言うてるんや…俺は。





ほら先輩もびっくりして……って、









赤「うん、会いに来る」


桃「えっ…」






まさかの先輩の返事に、俺がびっくりしてヤバい勢いで顔を上げてもうた。









赤「うぉっ！…っ、なんやいきなり」


桃「あっ…先輩、頭痛いんでしたよね」


赤「ううん、治った」


桃「いや絶対ウソです」


赤「ウソちゃうって！！……ぃっ、」









頭痛くて本調子やない中、わざわざ会いに来てくれたんや。







はぁ…やっぱり大好きです、先輩。

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