ボクら

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side.N
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寝坊した。


今日は淳太と大毅んとこ行く予定やったのに思いっきり寝坊した。


てか、淳太と待ち合わせする時って必ずといっていいほど寝坊するんやけどなんでなん？



ごめん淳太




大して反省してないけど。






慌てて支度をして家を飛び出す。


結局、病院に着いたんは約束の時間の3時間後やった。



急いで大毅の病室まで行くと、丁度淳太が出てきたとこで。




「あ。淳太」


「あ。淳太、ちゃうわ。毎度毎度遅刻しやがって」


「ごめんって」


「…」


「なんか奢るから」


「いらんわ。なんでも金で解決しよう思うなよ」



それはあんたのことや、と言いたくなるのを堪えつつ「ごめん」と謝る。





「ま、それはええんやけど。…しげがな」


と渋い顔をする淳太。





「なんかあったん？」


「今日アカン日やわ」


「あ、体調悪い日？」


「あんまり話せんかったわ」


「…そっか」



最近の大毅は体調の良い日と悪い日の差が激しくて。


体調の良い日なんかは「今日も元気にダイキ！！」とかなんとか言うてベッドの上で暴れ回ったりしてるんやけど。


体調の悪い日はどうにかやっと話せるくらいで。



そして最近は体調の悪い日が多なってきてる。



結構ガタイのよかった身体はもうすっかり痩せ細ってもうたし、もともと色白やった顔は更に白なって、もう顔色が悪いっていうのが当たり前になってもうた。





「ほな、俺もう帰るから。しげによろしく」


「おっけ」



そう言うて大毅のとこへ行こうとした俺を





「なぁ…望」



引き止めたのは珍しく辛そうな顔をした淳太で。





「ん？」









さっき「俺もう帰るから」とか言うたくせになんやねん、と思ったのは言わないでおく。

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