37. ページ38
side.D
_
「…」
特に何を話すわけでもなく沈黙が続く。
望は怒ってるんか泣きそうになってるんか分からへん。
「あのさ」
不意に望がこちらを向く。
「なんでそんなこと言うたかだけ教えてくれへん？」
「それは…」
いいんやろうか
もう死ぬ、言うても。
望はもう死ぬしかない俺を見捨てるんやろうか。
望、カッコええもん。他にすぐ彼女なんか出来ると思うし。
「ちゃんとした理由も無しに別れるなんて許さへんで」
そない大きな目で見つめんといてほしい。
「うん…っ、」
また泣きそうになるから。
「…俺」
「うん」
「望との約束、守れへんかったから…っ」
「約束？」
「病気…なんかに負けへんって…言うたのに…っ」
「…」
「もう薬、ダメやって。俺…もう死ぬって」
あぁ言うてもうた。
「そんなんで別れようなんて言うたん？」
はぁっと溜め息をつきながら言う望。
「あんな、俺は大毅のこと大好きやねんで？大毅が俺んこと嫌いになった訳ちゃうのに別れるなんてそんなアホな話ないやろ」
あえて病気のことは触れない。
「やって…もう俺…っ」
「ええの。俺は大毅のことが大好き。やからずっと一緒におる！！それでええやろ？なにがちゃうの？え？あかん理由3文字以内で言うてみて？」
あぁもう望は…
ほんまにこれ以上好きにさせてどうするんよ…
別れよう、言うた俺がアホやった。
やから
別れる理由なんて
「…無い」
ちゃんと3文字以内で言うたった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琳子(プロフ) - ?cさん» そーなんですか！じゃあ、占ツクの方でお話を楽しみます！また、浮上するようになったらフォローしたいので言ってください！ (2017年2月12日 22時) (
レス) id: 25117828f3 (このIDを非表示/違反報告)
?c(プロフ) - 琳子さん» はじめまして！ですね（笑）コメントありがとうございます！アカウントのほうはあるんですが、最近は全然浮上してないです（笑） (2017年2月12日 22時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
琳子(プロフ) - はじめまして！かな？お話の更新、毎回楽しみにしてます！まだTwitterの方はやられてますか？ (2017年2月12日 20時) (レス) id: 25117828f3 (このIDを非表示/違反報告)
はる - どんな風にすすんでくんやろって、わくわくしながら読まさせてもらってます、ありがとうございます( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆ (2017年2月1日 3時) (レス) id: 16eaef3687 (このIDを非表示/違反報告)
?c(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2017年1月31日 20時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モム
| 作成日時：2017年1月27日 21時
