ボクら

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side.N
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神ちゃんの話を聞いてから、しげへの想いが更に強くなってもうて。


授業中はもちろん、休み時間も家に帰ってからも考えるのはしげのことばかり。




ふは、俺めっちゃ恋する乙女って感じやん







なんも知らん淳太なんかは「あいつどうしたん？」なんて言ってるけど、


神ちゃんは「大丈夫、そっとしといたり」なんてある程度の距離感を保ってくれる。








そんな神ちゃんたちに甘えて


ボケーっとしながら教室を出ようとすると





「おわっ！！」


誰かとぶつかりそうになった。





「あ…」


しげやった。





「あ、こたき」



会いたくて会いたくてしゃーなくて。


たった1週間会えへんかっただけやのに、こんなにも嬉しくて。






「しげ、会いたかった。…ずっと、ずーっと会いたかった…っ！」


「うん、俺もやで」







あぁ、俺が今

心から幸せ！！って思える瞬間は




しげが笑ってくれたとき。








しげのその笑顔だけなんや









「…しげ」


「ん？」


「ちょっと、話あんねんけど」


「ん、なに？」


「聞いてくれる？」






もう、ええよね。



このまま何もせんで終わるんやったら

自分で終わりにさせた方がずっとずっといい。









「うん。ええよ」


そう言って笑ったしげを見て





あぁ、やっぱり大スキやって思った。









「のんちゃん！！」「のんすけ！！」



いつの間にか後ろには神ちゃんとハマちゃんがおって。







" 上手くいくとええな "


ってそれだけ




ただそれだけ言うて、走り去って行った。









「…ありがとう」





ほんまにありがとう。

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