一宮妹の恋物語 -1-

#43 ｸﾞﾗﾝﾋﾟﾝｸﾞend ページ44

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グランピングの帰り道、車内で私の携帯が鳴る。


ごめん、ちょっと出るね。寝ているメンバーもいるので小声で許可を取る。



てお「もーしもしーげんきしてるー？」



『テオ兄、どうしたの？』


赤組撮影、終わって帰ってきた？え、移動中？ごめんカメラ回ってない？って小声になる彼



『大丈夫！』



踊って歌ってみた、最近界隈で賑わってるから、できたら一緒に撮りたいなって。

こっち側は”テレカクシ思春期”っていうのがいいなあって思ってんだけど

撮ってくれたりしない？




HoneyWorksだ。



『もちろん！あ、でもあれは一緒に踊って、テオくんが歌うって感じだよね、

そしたらもしよければ私側の動画で一緒に歌うバージョンも別の曲でやりたい！』


てお「もっちろん！」



じゃあこちら側で曲決めるね！

手帳を開いてこちら側の日程候補を挙げる。




後ろのきりちゃんがバックミラー越しにテオくん？って口パク。

そうだよ、代わる？





きり「大丈夫笑」


後ろのゆた、ぎし、
とうあ、りほは既に眠りの中。



てお「え、だれかに電話断られてるんだけど、笑」


『きりちゃんだよー笑。じゃあまた連絡するね』


バイバーイって電話を切る。









やま「Aってテオくんとまじで仲良いよね」


隣で運転をしているやまとがそういってつぶやく。


『うん、そうだね、一番YouTuberとしては付き合い長いもん』



やま「好きにはならないの」









『なんか昨日からみんな恋バナブームなの？、、、やまとはお姉ちゃんのこと好きにならないの？』


え？って驚くやまと


『それと一緒』


全然わかんない笑、ってぼやく。







『、、、笑。恋愛って、全部タイミングだよね』



やま「今のまとめだと、まるで、、、」


言いかけてそこで止めるやまと。







あーごめんAガム取って、眠くなってきた、って話題を変える彼

一番辛そうなガムを口元に差し出す。

察しがいいって困ったもんだ。




テオくんと、ハニワか、楽しみ。
私もかわいい曲、探したいな。


なんて考えてれば、どんどん重たくなっていく瞼。

やまと運転ありがと、ごめん寝る、、、、、

声になったかどうかすら怪しい。
耐えきれなくて、目をつむる。

そのまま眠りに落ちてゆく。







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やま「おやすみ。


、、、、ゆうた、お前モタモタしてると奪われるよ」


ゆた「うっせ」

きり「寝たふりうまい笑」

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